小滝は毎年3mを超す雪が積もる深雪地です。多い日は1日に1mほど積もることもあり、5月頃まで雪が残ります。
雪国の生活はやはり大変な事もありますが、だからこそ暮らしの知恵や技の宝庫です。今から40?50年ほど前には、除雪機などがなかったため、数km先まで「道踏み」と言い、新雪をかんじきで踏み歩きながら道を作っていたそうです。屋根の雪掘り(雪下ろし)や家の前の雪かきは、今も変わらずに日課となっています。
一方で、深雪地であることの恩恵もたくさんいただいています。大きなかまくらの中で、みんなで鍋を囲みお酒を飲めることもその一つです。また、春先には「しみわたり」と言い、春先の湿った雪が夜から朝方にかけ凍みると、雪原がカチカチになり、早朝にだけ、ぬかるむ事なく山登りなどを楽しむ事ができます。
そして何より、この雪がおいしいお米や山菜を育てるのです。雪に含まれるミネラルがじっくりと大地にしみ込み、清らかな雪解け水が甘くてもちもちとしたお米を作り出しています。