小滝という集落名の由来を紐解くと、その昔、集落の横を流れる千曲川(信濃川)を使って、越後の国(新潟県)から善光寺へと人や物を搬送していた商人が、川から見た景色を見て名づけたと言われています。ちょうど小滝を流れる場所は流れが急なこともあり、運河を作って船を引いたという記録が残っています。その記録通りに、船を引くために作った岩場の足場が、今もなおくっきりと見ることができます。
(苗場山麓ジオパーク認定ジオサイト:
小滝四ツ廻りの運河跡)
もちろん水路だけではなく、千曲川に沿って陸路も善光寺街道として利用されていました。旅人が小滝のお宮さまで一晩休んだという記録が、小滝のお宮さまの壁に記されています。
「そんな歴史ある古道を後世に残そう」と、2010年に小滝住民が集落周辺の古道を復元しました。歩く、野花や小鳥のさえずりを身近にゆったりした時の流れを体感してみませんか。毎年春と秋に古道を歩くツアーを催しています。ガイドは小滝の父ちゃん達、昼食は小滝の母ちゃん達が総出でもてなします。小滝の想いに共感してくれる方も多く、リピーターの方が多いのが特徴です。