小滝の郷土料理

小滝集落には昔から伝わる食があります。山菜や野菜など旬に頂く、これに勝るものはありません。真に至福の極みです。そして雪深い冬を乗り切るための保存食としての知恵を昔から受け継がれてきました。 収穫した野菜を腐らせず、長く食べられるように加工した漬け物や、山菜を揉んで乾燥させ、長く保存できるようにしたものなどがあります。また、あえて秋に野菜を収穫せず、雪の下にして保存する方法もあります。雪の中は常に凍みないぎりぎりの温度に保たれるため、いつまでもみずみずしく、さらに甘みも格段に増します。
小滝で採れ、昔から受け継がれている方法で保存した食材を使って作った「ごっつお(ごちそう)」を、いくつか紹介します。

かてぜ 塩漬けした野沢菜、大根、にんじん、たくわんを細かく刻み、しそのめ、納豆を入れて混ぜ合わせたもの。ご飯にかけて食べると、何杯でも食べられます。
あんぼ 小滝でとれたお米を粉にしてお湯を加えて混ぜ、一度蒸した後、さらにこねてあんこや野沢菜、おからなど中心に入れて団子にして焼いたもの。
小煮芋 ゴルフボール程の大きさのじゃがいもを、みりんや醤油、お砂糖などで煮たものです。子どものおやつに最適です。
いもなます 千切りにしたじゃがいもを水にさらし、酢やみりんなどで軽く炒めたもの。シャキシャキ食感で一度食べるとクセになります。
手づくりこんにゃく 芋から育てた手練りのこんにゃく。刺身でよし、煮物、おでんなど絶品です。

まだまだありますが、旬のものをその場でいただくのが小滝の暮らしの豊かさです。